手足口病と伝染性紅斑(リンゴ病)

手足口病とは

通常、夏に流行する4才くらいまでの幼児がよく発症する病気で、小学校児童くらいまでは流行することがあります。

3~5日くらいの潜伏期の後、口の中、手のひら、足底、足背に2ミリくらいの小さな水ぶくれを中心に持つ赤っぽいぼろが多数出来てきます。

しばしば、同じようなぼろが両膝、臀部にも出来てきます。

発熱は3割くらいにみられるといわれていますが、実際来院された患者さんで発熱を訴えられた経験はありません。発熱しても自覚しない程度の微熱がほとんどです。

原因と予防

コクサッキーA16型、エンテロ71型などのウイルスが原因です。極めてまれに髄膜炎、脳炎、心筋炎などの合併症を起こします。

はっきりした予防法は無く、風邪と同じような対策(手洗い、うがいなど)をとり、無理をさせない程度の配慮が必要です。 

治療も確立された薬はなく、当院ではお母様にここに書いたことを説明、風邪をひいてると思って接すること、発熱とか頭痛とか新たな自覚症状が出ればすぐ来院するようにお願いしています。

ほとんどの患者さんには薬は処方しません。

幼稚園は水ぶくれがかさぶたになってきたら登園可です。

伝染性紅斑(リンゴ病)

両ほほが赤く、時にはやや腫れたように、時には薄く編み目様になる症状が特徴で、ほほがリンゴのように赤くなるので、リンゴ病と呼ばれています。

小児期にヒトパルボウイルスB19の感染で流行します。

10~20日の潜伏期の後、特徴は両ほほの赤い発疹ですが、同時に両腕、太ももに赤い発疹、しばしば網目状、レース状になって出てきます。

ほほになく手足だけの皮疹のこともしばしばあり、皮疹だけで診断を下す場合にはこの腕、太ももの皮疹が助けになります。

この皮疹は数日、長くても1週間くらいで消えますが時に数日のうちにまた皮疹が現れることもあります。

皮疹が現れた時点では伝染性紅斑の病期としては最後の症状で、皮疹が出る1週間くらい前に微熱や風邪様の症状が出ることがあります。

発疹が出た時点ではウイルスの排泄はほとんど無いとされ、登園は可です。

小児ではこのように症状はほぼ皮疹だけですが、成人が感染すると発熱、関節痛、全身倦怠感など案外強い感冒様症状が伴います。